「2005年新春講演会」開催(東京) 講師に榊原英資氏

「世界との共存共栄に日本の活路あり」

 1月27日、「2005年ティグレ新春の集い(東京)」の第一部として、「変動する世界経済とこの国の課題」をテーマにした新春講演会が開催された。

 講師は元大蔵省財務官の榊原英資・慶應義塾大学教授。ティグレ会員の皆様をはじめとする約400名が参加された。上田卓三ティグレ会長をはじめ、国会議員の方々も最前列に。榊原教授の分かりやすい講演は大好評。

 元大蔵省財務官で現在慶應大学教授を務める榊原氏は「いま世界経済の中心はアジアであることは間違いありません」と語られた。「ミスター円」として知られた榊原氏は、中国・元の切り上げを2007年と予測。そして「小泉首相は靖国神社に行っている場合ではない」とアジアのなかの日本の立場を強調し、協調路線を唱えた。

榊原 英資(さかきばら えいすけ)

慶應義塾大学グローバルセキュリティセンター教授

1941年生まれ。64年東京大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。65年大蔵省入省。66年から3年間ミシガン大学経済学部留学、経済博士号取得。以後、豊岡税務署長、埼玉大学助教授、東海財務局長、大臣官房審議官、国際金融局長などを経て、97年大蔵省財務官に就任。「ミスター円」として活躍。退官後、99年より現職。著書『為替がわかれば世界がわかる』(文芸春秋)、『構造デフレの世紀』、『年金が消える』(共に中央公論新社)等多数。

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