2010年新春講演会(東京) 浜矩子先生に350名集う

「2010年 金融からみた世界と日本」 —ドル暴落か、為替戦争か危機の向こう側への道のり

1月26日に東京で開催された「ティグレフォーラム2010年新春講演会」は、メディアで活躍中の浜矩子教授を講師にお招きして開催された。浜教授は冒頭から、「二番底は免れるのではないか」という最近のメディア上の楽観報道を戒め、「リーマンショック以降、落ち込んでいく経済を下支えするため、金融も財政も政策総動員型での措置が世界中で取られてきました。それにより大底に落ちるのをなんとか止めているというのが実態です」と現状を分析し、「今年は広い視野において非常に重要でドラマチックな年となるでしょう。その重要な2010年を特徴づけるキーワードは三つあります。一つ目は「通貨大波乱」、二つ目は「金融再暴走」、そして三つ目が「国家総破綻」…大変恐ろしい言葉が並びますが、この三つを軸に展開していく年になるというのが私の考えです」と予想しています。

そして、「この現状を受け止め、進んでいくために、どんな心意気で望めば良いか」と語り、「まさかは必ず起こるということです。頭に「まさか」が浮かんだら、それは必ず起こるというくらいに思っておくのが良いでしょう。その気構えでいれば、今年様々なことが起こっても、慌てず冷静に対処することができるのではないでしょうか」と提言しています。

浜 矩子(はま のりこ)
同志社大学大学院ビジネス研究科教授
1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。1957年に三菱総合研究所入社後、ロンドン駐在員事務所所長、同研究所の主席研究員を経て、2002年より現職。専攻はマクロ経済分析、国際経済。著書に『グローバル恐慌』(岩波新書)『スラム化する日本経済』(講談社+α新書)『大恐慌 失われる10年』(高橋乗宣氏と共著・李白社)『ザ・シティ 金融大冒険物語』(毎日新聞社)『2010年日本経済「二番底」不況へ突入する!』(高橋乗宣氏と共著・東洋経済新報社)『ドル終焉』(ビジネス社)など多数。