2010年新春講演会(大阪) 嶌信彦先生に800名集う

「日本は再成長できる─成熟国の企業戦略」 —アジアのマーケットを担う、そこに日本の生き残る道がある

1月5日に大阪で開催された「ティグレフォーラム2010年新春講演会」は、著名なジャーナリストである嶌信彦氏を講師にお招きして開催された。嶌氏は冒頭、「今の日本は円高やデフレ、少子高齢化といった状況に何となく元気が出ない。またモノが充足して内需がのびず、輸出でも中国や韓国など新興国に押され自信を失っているのが実情ではないかと思います」と現状分析し、「けれども日本はすばらしい底力を持っています。僕はBS・TBSの「グローバルナビ」で司会を務め、様々な企業の社長に毎週お話を伺っています。番組を始めて10年間で約500人の社長に会い、現場にも行っています。その実感として日本は本当に底力がある。決して悲観したものではないと感じるわけです」と再成長の可能性に触れていきます。

では、日本はどうすれば再成長できるか。「これまでと同じ20世紀型のメイド・イン・ジャパン方式ではだめです。1次産業は高い付加価値を持った1.5次産業に、同様に2.5次産業、3.5次産業にする。新興国がいくらがんばっても追いつけないような新しい産業を作れば、再成長のエンジンになります」と実例をあげて提言しています。

嶌 信彦(しま のぶひこ)
ジャーナリスト
1967年、慶應義塾大学卒業後、毎日新聞社入社。71年東京本社経済部勤務、81年ワシントン特派員となりサミット、IMF等の国際会議を取材。83年、米ミシガン州フリント市の名誉市民に。87年、毎日新聞社を退社、フリーに。内閣官房をはじめ、各省庁にて委員を歴任。サミット取材は26回に及ぶ。現在、白鴎大学経済学部教授、NPO法人「日本ウズ
ベキスタン協会」会長を務め、TBS「朝ズバッ!」など多くのメディアにも出演中。『日本の「世界商品」力』(集英社新書)、『儲かる感性』(小学館)他、著書多数。