2009年新春講演会(名古屋) 水野和夫先生に150名集う

「2009年 経済・金融展望―金融危機後の世界経済と日本」

講師に地元出身の水野和彦先生をお招きして、名古屋で初めての新春講演会が開催された。「昨年末以降、100年に一度の金融危機が到来していると言われていますが、すでに金融危機から経済危機へと移行しており、1930年代とほぼ同じテンポで状況は悪化しています。」とし、 「アメリカの家計は、住宅ローンなどの借金を返済しているため、消費できない状況にあり、かなりの努力をもってしてもローンの返済には5年はかかると考えられるため、アメリカの景気が回復するのには5年以上の時間がかかると考えられます。そのため、日本の景気回復には それ以上の時間がかかるでしょう。」と一部の楽観論を戒め、今回の経済危機の深刻さが率直に語られている。折から名古屋では年末以来のトヨタ・ショックに見舞われているが、企業経営者にとって正念場の年になりそうである。

水野 和夫(みずの かずお)
三菱UFJ証券チーフエコノミスト
1953年生まれ。1977年早稲田大学政治経済学部卒業。1980年同大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(国際証券、三菱証券を経て、現三菱UFJ証券)に入社。1998年金融市場調査部長、2000年執行役員、2002年理事・チーフエコノミスト、2005年より現職。『虚構の景気回復』(中央公論新社)、『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』(日本経済新聞出版社)、『金融大崩壊「アメリカ金融帝国」の終焉』(日本放送出版協会)など著書多数。